パラグラフライティングとはどんなものか例文を交えて詳しく紹介

文章を書くといつも「結局何が言いたいか分からない」と言われるなら、
「パラグラフライティング」を取り入れると言いたいことが伝わりやすい文章になります。

ではパラグラフライティングとはどういったものなのか、
例文を交えながら書き方や効果などについて詳しく見ていきましょう。

パラグラフライティングとは何?

「パラグラフライティング」は、1つの話題について一つの段落で書いて、
複数の段落を組み合わせて構成する文章の書き方のことです。

1つの話題について一つの段落のことを「パラグラフ」と言い、
そのパラグラフを複数組み合わせて1つの文章として構成します。

パラグラフライティングで書いた文章は論理的で主張が伝わりやすいので、
論文やレポートはパラグラフライティングを使って書くのが一般的です。

日本ではパラグラフライティングを専門的に学ぶことはほとんどありませんが、
欧米の大学では半年以上かけてパラグラフライティングについて学びます。

一つの段落で1つの話題しか取り扱わないので、書く側は文章を簡潔にまとめやすく、
読む側は要点がまとまっているので読みやすくなります。

書き手にとっても読み手にとってもメリットのあるのがパラグラフライティングです。

パラグラフライティングはハンバーガー!?

パラグラフライティングでは一つの段落を「ハンバーガー型」で組み立てます。

ハンバーガーはパティなどの具材を上下からバンズで挟んでいますが、
パラグラフライティングの構成もハンバーガーと同じなのです。

もう少し具体的に言うと、パラグラフライティングでは一番最初に
その段落で主張したい要点や核心部分を書きます。

主張したい要点や核心部分の次にそれを説明する文章を続け、
最後にもう一度主張したい要点や核心部分を書いて締めます。

上から「要点や核心部分」「説明文」「要点や核心部分」となり、
説明文を要点や核心部分で挟むのでハンバーガー型と言われるわけです。

パラグラフライティングには4つのルールがある

パラグラフライティングには4つの重要なルールがあり、その4つのルールを
押さえておかないとパラグラフライティングを使った文章は書けません。

1つ目のルールは「一つの段落で取り扱う話題は1つだけ」ということです。

一つの段落で2つも3つも話題を取り上げると、
読み手は「結局何が言いたいの?」となってしまいます。

例えば「西から高気圧が張り出してきているので今日は晴れますが、明日は高気圧が
弱まって低気圧が勢力を増すのでお天気が崩れます」という文章があるとします。

この例文では、「今日は晴れるが、明日は天気が悪い」と一つの段落で2つの話題を
取り扱っているので要点がぼやけてしまっています。

先の例文をパラグラフライティングでリライトしたのが以下の「」内の文章です。

「今日のお天気は晴れです。西から高気圧が張り出してきて低気圧の勢力が
弱まるからです。雲が広がる時間帯も少なく雨が降る心配も無い快晴となります。」

一つの段落で「今日の天気は晴れ」という1つの話題のみを取り扱っているので、
文章の要点が分かりやすくなりました。

パラグラフライティングでは一つの段落で取り扱う話題を1つだけにすることで、
要点のまとまった分かりやすい文章となるのです。

先頭の文章を読むだけで全体の概要が分かるようにする

パラグラフライティングでは、
各段落の先頭の文章を読むだけで全体の概要が分かるように構成します。

「今日のお天気は晴れです。西から高気圧が張り出してきて低気圧の勢力が
弱まるからです。雲が広がる時間帯も少なく雨が降る心配も無い快晴となります」

「しかし明日はお天気が崩れます。西からの高気圧の張り出しが弱まるため
再び低気圧の勢力が強くなるからです。明日は一日曇り空で時折雨も降るでしょう。」

上記の「」内はパラグラフライティングで書いた二つの段落からなる例文です。

それぞれの段落の先頭の文章を読むと「今日は晴れで、明日は天気が悪い」という
全体の概要が分かるようになっています。

一つの段落で1つの話題だけ取り扱いなおかつ先頭に要点を持ってくるので、
各段落の先頭の文章を読んでいくだけで全体の概要が分かるわけです。

専門用語など伝わりにくい言葉は使わない

パラグラフライティングで文章を書く際には、
専門用語など読み手に伝わりにくい言葉は使わないようにします。

例えば「低気圧が東に去り、気圧の尾根が西からやってきます」と書くと、
多くの人は「気圧の尾根」という言葉に引っかかってしまいます。

気圧の尾根が何か分からなければ天気が良くなるのか悪くなるのかも分かりません。

ちなみに気圧の尾根は低気圧と低気圧に挟まれた間の気圧の高い部分の
ことなのですが、一般的には高気圧と表現した方が分かりやすいです。

文章の中に分からない言葉や伝わりにくい表現が含まれていると、
読み手はそこで読むことを止めてしまう恐れがあります。

パラグラフライティングに関わらず最後まで文章を読んでもらうためには、
専門用語は極力使わずに多くの人に伝わる表現で書かないといけないのです。

接続詞はできるだけ使わない

パラグラフライティングで重要な4つ目のルールは
「接続詞はできるだけ使わない」ことです。

小学生の時の作文で文字数を増やすのに接続詞を多用した人も多いと思いますが、
パラグラフライティングでは接続詞の多用はNGです。

接続詞には文と文を繋ぐ役割しかなく、
接続詞自体は意味を持っていないため多用すると文章が読みにくくなります。

先のお天気の例文で不要な接続詞を多用したのが以下の「」内です。

「今日のお天気は晴れです。なぜなら西から高気圧が張り出してきて、
それによって低気圧の勢力が弱まるからです。
ですから雲が広がる時間帯も短く雨が降る心配も無い快晴となります。」

「なぜなら」「それによって」「ですから」という不要な接続詞を入れることで、
文章が長くなって読みにくくなっています。

前の文と内容が矛盾しない文を続けて書くなら、
「なぜなら」などの順接の接続詞は入れる必要がありません。

ただし前の文と内容が矛盾する文を続ける場合の「しかし」など逆接の接続詞は、
入れないと逆に文章が分かりにくくなるのです。

「今日のお天気は晴れです。西から高気圧が張り出してきて
低気圧の勢力が弱まるからです。しかし雲の広がる時間帯も多くなります。」

という文章では冒頭の「お天気は晴れ」と最後の「雲の広がる時間帯も多く」で
内容が矛盾します。

「雲の広がる時間帯も多く」の前に「しかし」が無いと内容が分かりにくくなってしまうので、
逆接の接続詞は省いてはいけません。

パラグラフライティングの効果

パラグラフライティングの最大の効果と言えるのが
「説得力があって分かりやすくなる」ことです。

パラグラフライティングは、最初に要点を持ってきて次に要点を補完する
説明があって最後にまた要点で締めるという構成になっています。

最初に要点が来るので、
読み始めてすぐに「この文章で書き手が主張したいこと」が分かるのです。

要点が分かってからの説明なので、説明の説得力も増します。

一つの段落で1つの話題しか取り扱わないことも、
パラグラフライティングで書いた文章が分かりやすい要因の1つです。

飛ばし読みしても内容が把握できる

パラグラフライティングの文章は飛ばし読みしても
内容をある程度把握することが可能です。

一つの段落には1つの話題についてのみしか書かれておらず、
なおかつ先頭にその段落の要点が書かれています。

段落がいくつもある長い文章でも、
各段落の先頭の文だけ読んでいけば書き手の伝えたいことがある程度分かるのです。

飛ばし読みしても内容が把握できることは読み手にとってメリットとなるだけでなく、
書き手にとっても小さくないメリットとなります。

特にWebサイトのテキストは、
途中で読むのを止められるとサイト自体から離脱されてしまう恐れが高いです。

飛ばし読みでも内容が把握できれば、
途中で離脱されることなく最後まで読んでもらえる可能性があります。

閲覧者の滞在時間もSEO対策の重要な要素であり、飛ばし読み可能で
途中離脱されにくいのは書き手にとっても大きなメリットとなるわけです。

大まかな構成が決まっているので書きやすい

パラグラフライティングは「要点・核心部分-説明-要点・核心部分」という構成が
決まっているので、文章が書きやすくなります。

通常は何をテーマにどういった構成で書くのかを考えないといけませんが、
パラグラフライティングを使うなら構成の部分は考える必要がありません。

テーマが決まったらそれを裏付けるデータや論拠となるソースを探し出し、
決まった構成に則って文章を書き進められます。

どういった構成にするのかが決まらずに書き始められないこともありますから、
構成を考えなくて良いのは書き手には大きなメリットです。

パラグラフライティングにデメリットはほぼ無い

パラグラフライティングには今のところ明確なデメリットはありません。

しいてデメリットを挙げるとすれば、
一つの段落で1つの話題しか取り扱わないので全体として文章が長くことです。

ただ1つ1つの段落は短いですし、各段落の冒頭部分を拾うだけである程度内容が
把握できるので文章が長くなっても読み手の負担は大きくなりません。

Webサイトにパラグラフライティングのテキストを掲載する際に、
見出しタグの数が増えます。

見出しタグの数が増えるとWeb制作の手間も増えるので、
デメリットと言えばデメリットです。

見出しタグは多い方がWebサイトは見やすくなりますから、
手間は増えるもののWebサイトとしてはプラスとなりデメリットとしては小さいです。

まとめ

パラグラフライティングは「要点・核心部分-説明-要点・核心部分」という構成で
書かれた文章のことです。

一つの段落で取り扱うのは1つの話題のみで、冒頭部分に書かれているので
書き手の言いたいことが読み手に伝わりやすい文章となります。

Web制作だけでなく企画書などビジネス文書の作成でも役立つので、
ぜひパラグラフライティングを身に付けてみてください。