やらないといけないことは山ほどあるのにまったくやる気が出ない、
といったことは誰にでもあります。
ではやらないといけないことがあるのにやる気が出ない原因は何なのか、
どうすればやる気が起きるのかなど詳しく見ていきましょう。
やる気が出ない原因はメンタルにあり
まったくやる気が出ない原因として考えられるのは「メンタル面の問題」です。
メンタルの問題と言っても様々で、
1つには「周囲からプレッシャーがかかっている」といったことが挙げられます。
周囲からのプレッシャーが感じるほどやる気が出るという強メンタルの人も居ますが、
プレッシャーを感じることでやる気が削がれる人も少なくありません。
例えば中高生の頃、宿題をしようかと思っているところに親から「宿題しなさい」と
言われると宿題する気がなくなってしまう経験をしたことがないでしょうか。
自発的に宿題をしようとしているのに、
親からプレッシャーをかけられることで反対にやる気を失ってしまっているのです。
「宿題しなさい」のように言葉でプレッシャーをかけられなくても、上司や取引先などから
仕事を任されるていると無言のプレッシャーを感じることがあります。
「期待してる」「頑張って」という励ましの言葉がプレッシャーになることもありますし、
現状でやる気が出ないのは何かしらプレッシャーを感じているからかもしれません。
やることが多すぎる
やらないといけないことがあるのにやる気が出ない原因として、
その「やらないといけないことが多すぎる」ことも考えられます。
例えば年末になると
・台所の掃除
・お風呂掃除
・トイレ掃除
・窓拭き
・洗車
・しめ飾りや鏡餅の準備
・おせち料理の準備
などなどやらないといけないことが山のようにあります。
これを一度に済ませようとすると、何から手を付けて良いのか分からず「面倒くさい!」
となって何もせずに年を越してしまうといったことになってしまうのです。
現状仕事においてやる気を失っている場合も同じで、
やらないといけないことが山積みになっていることが考えられます。
「これは今から取り掛からないと間に合わない」「あれは期限が明日まで」「来週の
プレゼンの準備も必要」などといった状態だとやる気が出なくても仕方ないのです。
マンネリ化している
毎日が「マンネリ化」しているとやる気が出なくなることがあります。
仕事に慣れるのは良いのですが、
慣れすぎるとすべての仕事が単純な作業の繰り返しとなってマンネリ化してしまいます。
例えば子供の頃、毎日同じゲームで遊んでいると飽きてきて
別のゲームをやりたくなるといったことがあるはずです。
これと同じでマンネリ化することで仕事に飽きてしまっているものの、
辞めるわけにはいかないのでやる気が出なくなってしまっているというわけです。
仕事に魅力や価値を感じていない
やる気が出ない原因としては、仕事に魅力や価値を感じていないことも考えられます。
海外で開催されるサッカーW杯の日本代表の試合を、
0泊3日の弾丸ツアーで観戦する人が居ます。
金曜の夜出発で日曜の夜に帰ってきて月曜には仕事に出かける、しんどいことは
考えなくても分かりますからサッカーが好きでなければこんなことはしません。
しかしサッカーW杯を観戦することに大きな魅力や価値を感じているので、
しんどいと分かっていても0泊3日の弾丸ツアーに参加するのです。
要するに、魅力や価値を感じているものには多少の障害があってもやる気が出るけど、
反対に魅力や価値を感じていないものにはやる気が出にくいということです。
現状で仕事にやる気が出ないのは、担当している仕事や会社自体が
自分に合っておらず魅力や価値を感じていないのかもしれません。
やる気が出ない原因は身体にもアリ
まったくやる気が出ない原因にはメンタル面の問題だけでなく、
身体の問題が関係していることもあります。
身体の問題として1つ考えられるのは、「疲れが溜まっていること」です。
疲労の蓄積を放置すると身体的・精神的な大きな病気に繋がる恐れがあるので、
脳が身体を休めるように指令を出します。
要するに、疲れが溜まると本能的に身体や心を守ろうとして、
身体機能や脳の機能が低下するということです。
身体機能や脳の機能が低下すると身体を動かすことも億劫になりますから、
仕事などやらないといけないことがあってもやる気が出なくなるわけです。
必要な栄養が不足している
日々の食事で必要な栄養が摂取できていないと、やる気が出ないことが繋がります。
三大栄養素を始めとして必要な栄養素はたくさんありますが、
やる気が出ないことに繋がる可能性があるのは「ブドウ糖」です。
ブドウ糖は脳の唯一のエネルギー源であり、
これが不足することで脳の機能が低下してしまいます。
(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-030.html)
赤血球の働きや筋肉の動きにもブドウ糖は関係しており、
脳のエネルギー源として使われるだけではありません。
ブドウ糖はいわゆる糖質に含まれているもので、
過剰に摂取することで脂肪細胞として蓄えられて肥満や生活習慣病を引き起こします。
しかし肥満や生活習慣病を気にして糖質を過剰に制限すると、
ブドウ糖が不足して脳の機能が低下してやる気が出なくなってしまうのです。
飲酒すると、
アルコールを分解するのに手一杯となって肝臓がブドウ糖を作り出せなくなります。
ダイエットなどで糖質を制限することはもちろん、
アルコールを大量に摂取することもやる気が出ないことに繋がるので注意してください。
やる気が出ない時の対処法
どうやってもやる気が出ない場合の対処法として、
1つに「やる気が出ないなら何もやらない」ことが挙げられます。
「全然対処法になってない」と思うかもしれませんが、
やる気が無いのを無理やり奮い立たせても「やっぱりダメ」となる可能性が高いです。
「やっぱりダメ」となるとやる気が出ない自分自身がダメなように感じてしまい、
余計にメンタルがやられてしまいます。
やる気が出ないのは身体や脳が「休め」というサインを出していると思って、
「何もやらない」という決断をするのも1つの方法です。
仕事のことを忘れて1日ゆっくりして気持ちをリフレッシュさせて、
翌日やる気が出たら2日分頑張れば良いのではないでしょうか。
とりあえずやってみる
やる気が出ない時の対処法2つ目は「とりあえずやってみる」です。
友人から誘われた飲み会、
全然乗り気じゃなかったけど参加してみたら意外と楽しかったといったこともあります。
それと同じで、やる気が出ないと思っていたけど、
やってみたら案外作業が進んだといったこともあるのです。
とりあえずやってみたけどやっぱりやる気が出ない場合は、
やり方を変えてみる、やる場所を変えてみるというのも良いかもしれません。
同じ作業を毎回同じように同じ場所でやるからマンネリ化して飽きてしまうので、
やり方ややる場所を変えるだけで意外と刺激を感じます。
出勤する道順を変える、始業前のルーティーンを変える、
自分のデスクでなく空いている会議室で作業するなどといったことをしてみてください。
いつもと少し変えるだけで同じ作業でも新鮮に感じられて、
やる気が出なかったのが「やってみよう」と気持ちも変わるかもしれません。
目標を手近に設定する
やる気が出ないでもやらないといけないといった場合には、
その日の目標を手近に設定することも有効です。
例えば100ページ程度の資料を作らないといけない場合、
100ページ完成は目標が遠すぎてやる気が出ません。
どの道100ページ一気に作り上げることはできませんから、
「とりあえず1ページ完成させる」など目標を手近に設定するのです。
目標が手近にあることで、やる気が出なくても「1ページならやるか」となります。
また1ページ完成させることで小さな達成感を感じられ、
「もうちょっとやってみようか」と少しずつやる気が出てくることもあります。
まとめ
やる気が出ないことは誰しもあることですから、
やる気が出ないからと言って特に気にする必要はありません。
メンタル面の問題も大きいですから、
やる気が出ない時は気持ちを少しでも楽にしておくことが重要です。
紹介したような対処法を試しても効果がない場合には、
身体か心が病んでいる恐れがあります。
何をしてもやる気が出ない時には無理をせずに、
かかりつけの医師に相談してみてください。