ホームページのSEO対策を行うにはGoogleのアルゴリズムを意識することが重要で、
現在のGoogleアルゴリズムには「E-E-A-T」という評価基準が設けられています。
ではE-E-A-Tとはどういった基準なのか、E-E-A-Tを意識してSEO対策するには
どうすれば良いのかなどを詳しく見ていきましょう。
Googleのアルゴリズムとは
Googleのアルゴリズムは、Googleでキーワード検索をした際の検索結果の順位を
決める基準やルールのことです。
Googleなどの検索エンジンはWebサイトのコンテンツを細かく数値化して点数を付け、
その点数が高い方から順に検索結果として表示される仕組みとなっています。
関連するワードが検索された時に、自分の作ったホームページが検索結果上位に
表示されるためにはGoogleに高い点数を付けてもらわないといけません。
高い点数を付けてもらうためには、
Googleのアルゴリズムを理解して高い点数を取れる対策を施す必要があるのです。
Googleのアルゴリズムには
・検索意図
・キーワードとの関連性
・ユーザビリティ
など200以上のルールがありますが、その中の1つが「E-E-A-T」です。
E-E-A-Tは何を意味する?
E-E-A-Tは
・Experience
・Expertise
・Authoritativeness
・Trustworthiness
の頭文字を取ったものです。
従来のGoogleアルゴリズムでは、
Experience以外のE-A-Tの3つの要素を満たすことが重要とされてきました。
しかし2022年12月のガイドライン変更によって、
Experienceが加わり4つの基準でWebコンテンツを評価することになったのです。
(https://developers.google.com/search/blog/2022/12/google-raters-guidelines-e-e-a-t?hl=ja)
ただE-E-A-Tは評価基準ではあるものの、
検索結果のランキングに直結する点数を計算するためのものではありません。
あくまでWebコンテンツを評価するための要素や指針であり、
重要ですがE-E-A-Tを意識しすぎるとかえって低評価となってしまう恐れがあります。
E-E-A-Tを意識しすぎた結果ユーザビリティが低下して点数が下がって
検索結果順位も下がる、といったことにもなりかねないので注意してください。
E-E-A-TのExperience
E-E-A-Tの1つ目のEである「Experience」は経験・体験を意味しています。
ホームページやコンテンツを作った人が、
その内容に関して必要な経験・体験をしているかどうかが問われます。
例えばパソコンに関するコンテンツであれば、作成者が実際にそのパソコンを
使ったことがあるか、パソコンで内容に関する作業をしたことがあるかということです。
実際にそのパソコンを使ったことがなく作ったコンテンツは信頼性に欠ける、
とGoogleに判断されてしまいます。
作成者の経験や体験がコンテンツに反映されていないと、
検索した人に十分な情報を提供できないというわけです。
E-E-A-TのExpertise
E-E-A-Tの2つ目のEである「Expertise」は専門性を意味します。
ホームページやコンテンツが特定の分野に特化しているか、
何らかの専門性を持っているのかといったことが問われるのです。
例えばパソコンについて調べる際、色んな家電の情報が掲載されているサイトと
パソコンの情報に特化したサイトではどちらを参考にするでしょうか?
どういったことが知りたいかにも依りますが、パソコン情報に特化したサイトの方が
知りたい情報が掲載されている可能性が高いです。
専門性を持ったホームページやコンテンツの方が、検索した人がほしい情報に
たどり着ける可能性が高いので専門性が問われるわけです。
E-E-A-TのAuthoritativeness
E-E-A-TのAである「Authoritativeness」は権威性を意味します。
簡単に言うと、ホームページやコンテンツの内容が正確であるかどうかが
Googleのアルゴリズムでは評価の基準になっているということです。
ただGoogleが1つ1つのホームページやコンテンツの内容を精査して、
正確かどうかを判断しているわけではありません。
ホームページ自体やコンテンツの作成者の知名度やブランド力で、
内容の正確性を判断しています。
例えば同じパソコンに関するコンテンツで、1つはユーザー歴20年の一般人、
もう1つは20代のWebエンジニアが作成しているとします。
どれだけユーザー歴が長くても実際パソコンに関わる仕事に携わっている人には、
知識やスキルでは敵いません。
先の専門性とも関わってきますが、内容に関する専門的な知識を持った人が作った
コンテンツの方が正確性が高いと判断されるのです。
一次資料に基づいた情報など、
コンテンツの内容を裏付けるものにいかに権威性があるかが問われます。
E-E-A-TのTrustworthiness
E-E-A-TのTである「Trustworthiness」は信頼性を意味します。
要するにホームページやコンテンツの内容が、
本当に信頼できるものかどうかで判断されるということです。
先の権威性とも通じる部分があり、
情報の発信元が信頼できるかどうかが大きな判断ポイントとなります。
例えば自動車のリコールに関する情報を調べるのに、自動車評論家のブログと
自動車メーカーの公式サイトではメーカー公式サイトの方が信頼できます。
自動車評論家のブログがダメなわけではなく、自動車に関する情報はメーカー発表の方が信頼できるとGoogleは判断するわけです。
ただトヨタの自動車に関する情報を日産の公式サイトで調べても分かりません。
知名度やブランド力があることと同時に、
検索した情報にいかに精通しているか(専門性)も問われます。
E-E-A-Tを意識してGoogleアルゴリズムの評価を上げる
まず1つ目のExperienceを高めるには、
「実際に体験・経験したことをコンテンツに盛り込む」ことです。
例えば特定のパソコンについてのコンテンツを作るのであれば、実際にそのパソコンを
使ってみる、販売店でそのパソコンについての情報を聞くといったことをします。
実際に使ってみて感じたことや直接聞いた情報は、
他のどのサイトにも掲載されていないオリジナルの一次資料となります。
「百聞は一見に如かず」という言葉もあるように、
実際に経験・体験した上で発信する情報は何よりも信頼できるのです。
2つ目のExpertiseを高めるには、
ホームページやコンテンツの内容を特定のジャンルに特化させることです。
Googleアルゴリズムでは専門性が問われますから、広く浅い情報よりも
狭くても深い情報を掲載している方が専門性が高いとして高評価が得られます。
例えば家電に関するコンテンツであれば、家電全般ではなく白物家電・調理家電・
小型家電など扱うジャンルを絞ると専門性が上がります。
パナソニックやソニーなどメーカーで絞るのも良いですし、
パソコンやスマホなど特定の家電に絞って情報を発信するのもアリです。
ジャンルを絞った情報を発信し続けることで、ユーザーから専門的なコンテンツと
認識されれば必然的にGoogleアルゴリズムでの評価も高まります。
権威性を高める
ホームページやコンテンツの権威性を高めるには、
被リンクやサイテーションを獲得するのが一番の近道です。
被リンクやサイテーションをしてくれる先が、
一次資料となるような権威あるサイトだとなお良しです。
ちなみに被リンクは他サイトに自サイトへのリンクが貼られることで、
サイテーションは他サイトで自サイトの引用や言及がなされることを指します。
被リンクやサイテーションが多いと内容が信用に足るとも判断されるので、Trustworthinessを高めるのにもプラスとなります。
ただしとにかく被リンクやサイテーションを増やせば良いわけではなく、信頼度の低い
サイトからの被リンクやサイテーションはかえってマイナス評価となるので注意です。
信頼性を高める
4つ目のTrustworthinessを高めるには、
ホームページの運営者やコンテンツの作成者に関する情報の掲載です。
どこの誰が運営しているか作ったか分からないものを「信用しろ」と言われても、
普通は信用できません。
運営者や作成者を明確にすると、運営者・作成者不明のサイトやコンテンツよりは
閲覧者は内容に信ぴょう性を感じてくれます。
運営者や作成者を明確にしただけで、
Googleアルゴリズムで高い評価が得られるわけではありません。
しかし誰が運営している誰が作っているかを明確にして情報を発信し続ければ、
ユーザーの信用度が少しずつ上がって結果的に検索順位アップに繋がります。
ホームページに掲載するコンテンツについては公開日と更新日を明記しておくのも、
信頼性を上げる方法です。
どんなことも日々アップデートされており、
数か月前の常識ですら現状では非常識となっていることもあります。
公開日や更新日が明記されていないものは「最新情報でない」と判断されて、
Googleアルゴリズムの評価が下がる恐れがあるのです。
ホームページに掲載する情報はできるだけ最新の状態を保つようにしておくことが、
ユーザーやGoogleの信頼性を高めることになります。
まとめ
E-E-A-TはGoogleのアルゴリズムで最重要に位置付けられる評価基準で、
E-E-A-Tを意識することでGoogleの検索結果順位が上がります。
ただE-E-A-TはGoogleアルゴリズムにおける指針や要素であり、
直接的に検索結果順位を左右する点数を計算する基準ではありません。
E-E-A-Tを意識してホームページやコンテンツを作ることは重要ですが、
意識しすぎると逆効果になる恐れもあるので注意してください。