SEOの内部対策で自サイトの潜在能力を引き出す

Googleなどで関連ワードを検索された時に、
自分の作ったWebサイトが検索結果上位に表示されるように施すのが「SEO」です。

SEOは「内部対策」と「外部対策」の2つに大きく分かれますが、
今回は内部対策について詳しく見ていきましょう。

SEOの内部対策とは

SEOの内部対策は自分の作ったWebサイト内部で行う施策のことで、
どちらかと言うと技術的な施策となります。

一般的には、サイトの構造整理やHTMLタグの最適化などを行うことが
SEOの内部対策と言われます。

SEOの外部対策については別で詳しく紹介しますが、簡単に言うとコンテンツを
充実させて自サイトの評価を高める、被リンクを獲得するなどの施策です。

内部対策を疎かにすることで、Googleなどの検索エンジンの評価が低くなって、
関連ワードが検索された時の検索結果上位に表示されにくくなってしまいます。

自分でネット検索する時のことを想像すると分かりますが、調べたいワードを検索したら
大体は検索結果の最初の方に表示されるサイトにアクセスするはずです。

アメリカのマーケティング会社「seoClarity」の調査によると、
日本では約14%の人が検索結果の一番上に表示されるサイトにアクセスしています。
(https://www.seoclarity.net/mobile-desktop-ctr-study-11302/)

二番目以降はアクセスする割合が大きく減っていき、
8番目以降は全体の1%前後しかアクセスされません。

要するに検索結果の上位に表示されないとアクセス数は伸びません。

アクセス数が伸びないと検索エンジンの評価も上がりませんから、
検索結果上位に表示されにくくなるという悪循環に陥ってしまいます。

自サイトのアクセス数を伸ばすには、SEOの内部対策をしっかりと行って
検索エンジンの評価を上げることが重要となるわけです。

SEOの内部対策として行うこと

SEOの内部対策として行うことは大きく分けて2つあり、
1つが「クロール最適化」でもう1つが「インデックス最適化」です。

Googleなどの検索エンジンでは、「クローラー」という自動巡回プログラム(ロボット)が
巡回してサイトを読み込んで評価や検索順位を決定しています。

クローラーが発見しやすく、読み込みやすいようにしてあげる施策が
クロール最適化です。

検索エンジンに発見されても、
Webサイトの内容が評価されないと検索順位は上がりません。

Webサイトの内容を検索エンジンに正しく理解してもらい、
評価してもらうための施策がインデックス最適化なのです。

クロール最適化

クロール最適化でまず意識するのは「サイト構造の単純化」です。

特にGoogleではサイトの構造を単純化することが推奨されており、
サイト構造を単純化することでクローラーの評価が高まる可能性があります。
(https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/seo-starter-guide?hl=ja&visit_id=638399274714225909-3809967906&rd=1)

サイト構造の単純化と言われると難しそうですが、簡単に言うと「目的のページに
すぐにアクセスできるようにリンクを適切に貼る」ようにすればOKです。

どのページからでもサイト内全てのページにアクセスできるのがベターですが、
少なくとも2クリック以内で全てのページにアクセスできるようにしておきましょう。

リンクを貼るだけでなく「アンカーテキスト」も活用すると目的のページにアクセスしやすく、
クローラーにも評価されやすくなります。

ちなみにクリックすると別ページにジャンプできる、
リンク付きのテキストがアンカーテキストです。

パンくずリストの設置

自サイトに「パンくずリスト」を設置しておくと、
クローラーにサイトの構造を把握してもらいやすくなります。

閲覧しているサイトの上部などに「トップページ>SEO>内部対策」といった
現在見ているページにたどり着いた足跡が表示されており、これがパンくずリストです。

童話の「ヘンゼルとグレーテル」で、兄妹が森で迷わないようにパンくずを
道しるべとして歩きながら置いていったことがパンくずリストと言われる由来です。

パンくずリストがあることで、閲覧しているユーザーは
自分が今サイトのどこに居るのかやサイトの構造が分かりやすくなります。

Googleでもパンくずリストの設置が推奨されていますから、
パンくずリストの設置することでクローラーの評価が上がる可能性が高いのです。

XMLサイトマップの送信

「XMLサイトマップの送信」もクロール最適化の施策の1つです。

XMLサイトマップは自サイトのページごとのURLをリスト化したXMLファイルのことで、
これをGoogleなどに送信しておきます。

検索順位を上げるにはまずクローラーに自サイトを発見してもらわないといけませんが、
特に新しくできたサイトは発見してもらえないこともあります。

そこで事前にXMLサイトマップを送信しておくことで、「こんなサイトもありますよ」
とGoogleに知らせておいてクローラーの巡回を促すのです。

XMLサイトマップは絶対必要というわけではないものの、被リンクの少ない内は
XMLサイトマップがあった方が検索順位が上がりやすくなります。

優先度の低いページのクロール拒否

自サイト内で優先度が低いページのクロールを拒否しておくことでも、
検索順位が上がる可能性があります。

例えば会員限定など特定のユーザーしかアクセスしないページ、ショッピングカートなど
基本的に何の情報も無いページは必要ですが優先度が低いです。

こうした利用者や情報量が少ないページがサイト内にあると、
クローラーの評価が上がりにくくなります。

だからと言って削除するわけにはいかないので、
SEOにおいて優先順位の低いページのクロールをあらかじめ拒否しておくのです。

優先度の高いページだけクロールしてもらうことで、
クローラーの評価を上げて検索順位を上げようというわけです。

ちなみに「robots.txt」を作成すれば、特定のページのクロールを拒否できます。
(https://developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/robots/create-robots-txt?hl=ja)

インデックス最適化

SEOの内部対策2つ目の「インデックス最適化」では、
まず「タグの設定、最適化」を行います。

サイトを作る際に
 ・タイトル
 ・メタディスクリプション
 ・見出し
などのタグを設定しておきます。

「タイトル」は長すぎず短すぎず、キーワードを含めたサイトタイトルを
Googleの検索結果画面に収まる30文字程度で設定しましょう。

「メタディスクリプション」は簡単に言うと説明文のことで、
検索結果画面のサイトタイトルの下に表示されているテキストです。

ユーザーは、タイトルとともにメタディスクリプションで自分の欲しい情報が
掲載されているかを判断しています。

サイトの内容を分かりやすく簡潔にまとめた上で、
サイトの内容に関連するキーワードをちりばめておきましょう。

「見出し」のタグを設定しておくと、ユーザーがサイトを閲覧しやすくなり、
求めている情報にたどり着きやすくなります。

サイトのユーザビリティを上げることでクローラーの評価も上げて、
検索順位を上げようというわけです。

画像にalt属性を設定する

自サイトに使用する画像には「alt属性」を設定しておくと、
クローラーの評価が上がりやすくなります。

alt属性は簡単に言うと「画像の代わりとなるテキスト」のことで、
画像の内容を伝えるテキストです。

サイトにアクセスした時に時折画像が読み込めず、
代わりに画像の内容を記したテキストが表示されますが、あれがalt属性です。

クローラーは基本的にテキストしか理解できないので、
画像をたくさん貼り付けただけではサイトの内容を充実させることには繋がりません。

画像にalt属性を設定してクローラーにも理解できるようにすることで、
画像がクローラーの評価を上げることに繋がるようになるのです。

URLの正規化

Googleなどの検索エンジンは、
同じページに繋がっていてもURLが違うと別ページと見なします。

別ページと見なされると評価が分散して検索順位が上がりにくくなるので、
URLを正規化して評価の分散を防ぎます。

例えば、
 ・サブドメイン(https:の後のwww.)
 ・URL末尾の/(スラッシュ)
の有り無しによってクローラーに別ページと判断されるのです。

サブドメインや末尾のスラッシュの有無は、
正規のURLに転送されるように「301リダイレクト」を設定しておけば対応できます。

パソコン用とスマホ用でURLが違う場合は、
 ・サイト内全ページのheadタグにcanonicalタグを設定
 ・HTTPヘッダで正規のURLを指定
といった方法でURLの正規化を行うことが必要です。

まとめ

内部対策だけで「検索順位が1位になる」ことはないですが、
SEOの内部対策を施さないと検索順位が上がることもありません。

基本的に「使いやすいサイト」ほど検索順位が上がりやすいですから、
ユーザビリティを意識して対策を行ってください。