「お店のホームページに載せる文章はクライアント様でご用意ください」、と言われて
「作文苦手だから文章なんて書けない」と頭を抱えているケースも少なくありません。
慣れていないといきなり長い文章を書くのは大変ですが、
いくつかポイントを押さえればお店のホームページに載せる文章は書けます。
お店のホームページに載せる文章を書くポイント
お店のホームページに限らず、Webサイトに掲載する文章を書く際には
「結論から書く」のが基本にして最大のポイントです。
学校の授業では、
文章を書く時に「起承転結」を意識するように指導されることがあります。
作文や物語を書く場合は、事の起こりから順を追って書き
最後に結論を持ってくることでまとまった文章となりやすいです。
ただ作文や物語は最後まで読んでくれることを前提に書いていますから、
結論を最初に書いてしまうと逆に面白みに欠けてしまいます。
お店のホームページに載せる文章は必ずしも最後まで読んでもらえるとは限りません。
実際に自分がホームページを閲覧する時のことを考えると分かりますが、
文章の最初の方をちょっと読んで後は飛ばしてしまうことがほとんどです。
最初の方がちょっと読まれるだけなのに、
起承転結で文章を書くと閲覧者にこちらの言いたいことが全く伝わりません。
最初に結論を持ってくることで、閲覧者に言いたいことを伝えるとともに
最後まで文章を読んでもらいやすくなるのです。
結論から始まると閲覧者は「なぜそういう結論になるの?」と疑問を抱くので、
結論に続く文章を読んでくれます。
結論に続くプロセスの部分も読んでもうらことでお店に対する理解が深まりますから、
お店のホームページに載せる文章は結論から書くわけです。
見出しだけで内容が分かるようにする
本記事のように見出しを付けた文章を書く際は、
「見出しだけで文章の内容が分かるようにする」のもポイントです。
長い文章が書いてあるホームページを見る時に、
最初の1文字から最後の1文字まできっちり読む閲覧者はまず居ません。
画面をスクロールしながら画像や見出しなど目に付く部分を
流し見、流し読みしているケースがほとんどです。
最後までスクロールしたら、
目に付いた画像や見出しで気になったところに戻って内容をしっかりチェックします。
見出しだけで閲覧者の気を引かないといけませんし、
「詳しい内容を知りたい」と思わせないといけません。
そのためにはある程度内容が分かる上に興味を引く見出しを付けないと
いけないわけです。
具体的な数値や名詞を入れる
お店のホームページに載せる文章を書く時には、
具体的な数値や名詞を入れることも意識しましょう。
例えば「歴史ある」ではなく「創業100年」、
「厳選した産地の素材」ではなく「○○県で作られた素材」などといった具合です。
具体的な数値や名詞が入った方が閲覧者は想像がつきやすいですし、
何より文章の信ぴょう性が高まります。
「大人気で皆様に大好評」よりも「年間○○個販売、△△新聞でも紹介」と
ホームページに書いてある方が人気があって評判が良いと感じられます。
もちろん嘘や誇大表現はいけませんが、何かしら実績があるなら
具体的な数値や名詞を文章に入れることで閲覧者の印象に残りやすくなるのです。
分かりやすい表現を使う
閲覧者は老若男女問いませんから、お店のホームページに載せる文章には
できるだけ分かりやすい表現を使わないいけません。
具体的に言うと「中学生が読んでも理解できる内容」にするのがベターです。
中学生が読んでも理解できる内容であれば、
誰が読んでも難しすぎて内容を理解できないといったことにはなりません。
また簡単すぎて読みにくいといったことにもなりませんから、
中学生レベルぐらいがホームページに載せる文章としてはちょうど良いのです。
正しい表現で書く
ホームページに載せる文章には、
分かりやすい表現を使うとともに日本語として正しい表現を使わないといけません。
例えば「中学生が読んでも理解できる内容」という文章が
「中学生が呼んでも理解できる内用」と書かれていたらどうでしょうか?
「呼んで」や「内用」の誤字が気になって文章の内容が頭に入ってきません。
誤字脱字はもちろん文法や言葉の使い方を間違っている、
といった文章は内容よりも間違いの方に気を取られてしまうのです。
内容がどれだけ素晴らしくても、文章の中に1つ間違いがあるだけで
すべて台無しになってしまうので正しい表現で書くことも重要です。
一文で伝えることは1つ
ホームページに載せる文章を書く時には、
「一文で伝えることは1つ」ということも意識しないといけません。
例えば「このお店はパンケーキの美味しいカフェで、テラス席からの景色もキレイで、
ペット同伴可、値段もお手頃です」だと一文に伝えたいことを詰め込みすぎです。
短い文章なのに情報量が多すぎて、
閲覧者には結局を何を伝えたいのかが分かりにくくなってしまいます。
先の文章を書き換えるなら
「このお店はパンケーキが美味しいと評判のカフェです」
「春には桜、秋には紅葉などテラス席からキレイな景色も見られます」
「ペット同伴大歓迎、ワンちゃん用・ネコちゃん用のメニューもご用意しています」
「お一人様○○円からコーヒーを楽しんでいただけます」
といった感じでしょうか。
全体的な文章は長くなりますが、一文一文は短く内容も簡潔なので読んでいても
何を言いたいのが分かりやすくなっているはずです。
ただ一文に伝えることを1つにすると、
一文一文が短くなりすぎてブツ切れの文章となる恐れもあるので注意してください。
画像を使う
長い文章を書くのが苦手という場合は画像を効果的に使いましょう。
画像は文章よりも情報量が多いので、長々と説明文を書くよりも画像一枚掲載した方が
閲覧者に伝えたいことが伝わりやすいです。
例えば先のカフェの文章であれば、美味しそうなパンケーキ、テラス席から見える景色、
ペット用メニューなどの画像を使います。
「パンケーキが美味しいと評判」という文章だけより、パンケーキの画像がある方が
「パンケーキが美味しい」という情報が伝わりやすいです。
「テラス席からの景色がキレイ」だけより、実際にテラス席から見える景色の画像が
掲載されている方が想像しやすいですし興味を引かれます。
ただ画像は情報量が多いだけに、
使いすぎるとホームページがゴチャゴチャしてしまうので注意が必要です。
お店のホームページに載せる文章を書く際に参考にしたい実例
お店のホームページに載せる文章の書き方を紹介しましたが、
参考となる実例をいくつか紹介します。
まずは大阪にある「CAFESTEEN」というお店のホームページです。
(https://cafe-steen.com/)
「親子で楽しむ」をコンセプトにしており、
小さいお子さん連れでも気軽に利用できるカフェとなっています。
「親はゆっくり、子は楽しく、親子にやさしいカフェ。」という一文で、
このお店がどういったお店なのかが伝わります。
画像が効果的に使われていて、お店の雰囲気が伝わりやすいホームページです。
内容が分かりやすい見出しのホームページ
次は大阪にあるイタリアンレストラン「リストランテ スペッロ」です。(https://www.spello.jp/ristorante/)
トップページにいくつ文章が掲載されていて、それぞれに
「イタリアで出合った珠玉の料理を、想いと共に伝えたい」
「シェフの経験と技術が詰まったコース」
「ランチタイムもごゆっくりお過ごしください」
といった見出しが付けられています。
「イタリアで出合った~」という見出しから、
シェフがイタリアで修業したであろうことが読み取り可能です。
「シェフの~」からはディナーはコース料理がメインであること、
「ランチタイム~」からランチメニューが用意されていることが分かります。
トップページの見出しを拾うだけで、大体どういったお店かが分かるホームページです。
具体的な数字や名詞を使ったホームページ
次は岩手県にある「そば処 東屋」です。(https://wankosoba.jp/wankosoba/)
わんこそばを提供しているお店なのですが、
「15杯で約1杯のかけ蕎麦分」と記載されています。
初めてわんこそばを食べる人でも、何杯ぐらい食べると自分が満腹になりそうか
ホームページを見ただけで想像がつきます。
他にも「100杯で手形がもらえる」「わんこそばの記録 男性500杯、女性570杯」など
具体的な数字を使った情報が盛り込まれているのです。
わんこそばに馴染みが無い岩手県外の人でも、
わんこそばがどんなものかが伝わりやすいホームページとなっています。
まとめ
いきなり「お店のホームページに載せる文章を書いて」と言われても困りますが、
・最初に結論を書く
・見出しで内容を分かるようにする
・具体的な数値や名詞を使う
・分かりやすい表現
といったポイントを押さえておけば、多少拙い文章でも言いたいことが伝わります。
文章で書ききれない部分は画像で補えばOKですし、
難しく考えずに伝えたいことをシンプルに表現してみてください。